●[劇薬中毒 3]エロスと粋
サークルの後輩連中と優雅な日曜日を過ごした。
▽映画『寝ずの番』(マキノ雅彦監督)@シネスイッチ銀座
俳優・津川雅彦の第1回監督作品。むしろ中島らもの同名作品の映画化という側面は忘れられているようで、客層は津川ファンの中高年ばかりだった。落語家の葬式後の夜、思い出話をしながら酒を飲むという設定。私は原作を読んでいないのだが、ほぼ同じ構成らしい。途中間延びしている感もあるが、監督の暖かい眼差しが伝わる作品であると思う。最後の春歌応酬は忘れられた粋を思い出させる。どうしてエロが粋な文化でなくなったのだろうか…。
http://moviessearch.yahoo.co.jp/detail?ty=mv&id=323453
▽「世界で最も美しい本1991-2005 展」@トッパン印刷博物館
文京区の凸版印刷本社にある博物館の企画展、最終日でした。ここは本展もなかなかすごいのだが、この1階P&Pギャラリーの展示も良かった。ドイツで毎年開催される装丁コンクールの優秀作品を、実際に手にとって眺めることができるというもの。タイポグラフィには昔からそこそこ関心があったのだが、日本語はまだまだかなぁ、という印象はある。デザインやレイアウトなどは各国共通の精神性のようなものがあろうが、文字の組版そのものは、もっと工夫できる。いろんな文字の種類があるだけに、この世界はまだまだ発展の余地があるのではないか。もっとも、英語圏主導のネット上では当分期待できないが。
http://www.printing-museum.org/jp/index.html

