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2006年06月28日

●[東大三十六景 4]布文館


また近場だな。ここです。

3号館地下の文学部図書室の奥。東大で一番静かなところはどこか?と言われれば、私はこの「布文館」を挙げる。自習室のようなところだ。


一面ガラスの向こうには、鬱蒼と茂る木々、そして三四郎池。電子機器の陰もないこの部屋にあるのは、大正新脩大蔵経をはじめとする仏教経典や、漢和辞典、百科事典などの辞書類。倫理学研究室の蔵書が中心らしい。咳払い一つ憚られるこの場所には、ときおり学生がページをめくる音ぐらいしかない。静謐(せいひつ)、という単語はまさにこの部屋のためにある。


最近はゼミの前にここに籠もって勉強している。総合図書館の厳かな雰囲気も悪くないが、三四郎池の自然と、文学部の蔵書がたたえる歴史、それらが入り交じったこの部屋でうたた寝するほど贅沢なことはない。あんまり教えると混んでしまうかもしれないけど、この図書館、そして布文館にはぜひ文学部生以外にも足を運んで欲しい。

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