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2006年06月28日

●[劇薬中毒 8]軍艦島、長崎。

佐藤雄治写真展『軍艦島』@バーnagune(新宿ゴールデン街)
友人に連れられて、踏み入れたのは新宿ゴールデン街。まさか、こんな形でここではじめて飲むことになろうとは。

バーに入り、狭いカウンターを抜けて2階へあがる。天井に頭をぶつけそうになりながら、着いたそこがギャラリーである。軍艦島。長崎県に浮かぶその島には昔、三菱が所有する炭鉱があった。炭鉱が栄えていた頃には人がいて、学校があり、街があった。しかし、産出量の減少から1974年に閉山。その年のあいだに無人島になり、30年が過ぎようとしている。

軍艦「土佐」に似ていることから名付けられた「軍艦島」という名前。佐藤さんのモノクロ写真は、ゴールデン街の雰囲気とあいまって、何か切実なものを訴えかけてくる。彼が撮影した5年前は、まだ簡単に島に入ることができたらしいが、今ではそれも難しいらしい。鉄道廃線跡を歩くときのような、複雑な喪失感。「今はもうない、けれども昔、ここに人がいた」という感覚の重さは、他のものでは表現できない気がする。

個人的な話をすると、長崎は私の母方の出身地なのである。母は長崎市で生まれ育ち、祖父母は五島列島出身で、曾祖母は今でも五島に住んでいる。私は最近では2年前に行ったのだが、稲佐山からの夜景や、さだまさしの歌でお馴染みの精霊流しなど、大好きな街だ。

祖父は昔、三菱に勤めていたこともあると聞いている。今度実家に帰ったら、軍艦島の話をきいてみたい。いつも競馬の話ばっかり、というのも何だし。

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