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2006年11月28日

●[劇薬中毒 11]地下鉄に乗って

▽映画『地下鉄(メトロ)に乗って』(篠原哲雄監督)@新宿ジョイシネマ
浅田次郎の小説の映画化。基本、最近忙しいので歌舞は禁止しているのだが、これは例外。というのも、うちの寮に撮影に来たのである。今年のあたまぐらいだったか。

噂ではラストシーンということだったが、そうではなかった。まあそれでも、カットされてなかっただけよかったとも言える。以下、ネタバレがあるので見たい人だけ。

いや、面白かったんですよ、確かに。泣いてる人も結構いました。でも、気になるのは「原作ってこんな話やったっけ?」ということ。読んだのが高校生ぐらいのとき?なので、記憶があやふやなのだが。

まあ、いろいろ変えてるのは脚本家のテクニックなのでよろしい(いまホームページ見たら、原作からだいぶ脚色している旨は書いてありました)。そして、登場人物をいろいろ出してきて風呂敷広げたぶん、すべて最後にまとめあげるのも巧い(さすがに二人とも佐吉の子というのは読めなかったな…)。しかし、タイムスリップの場面変換で地下鉄の暗いなかをゴーッと進むだけというのは無理がある。SFチックなせいで感動がそがれているような気がして、映画としては描きにくかったのではないか。

関係者のテクニックはよくわかったが、同じタイムスリップもので感動したいなら、私は観てないけど、同じく浅田次郎原作の『椿山課長の七日間』を勧める。岡本綾か伊東美咲か、という好みの問題もある。

歌舞伎町でひとり映画を観た私は、なんとなく寂しくなって、地下鉄に乗って寮まで帰った。そして屋上にあがって、岡本綾の目線で、丸ノ内線の車庫と下の道路を見下ろした。堤真一ではなく、寮の後輩が歩いていた。

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