●[ばくちのち 22]ギャンブル健康法2
「博打の知」について考える、ということでギャンブル健康法の具体的な話に入るのだが、まず挙げたいのは「とにかく歩く」ということだ。
例えば競馬場に行ったときを例に取る。レースが始まる前にパドック(下見場)で馬を見る。そこから歩いて馬券売り場に行き、さらにレースを見るために馬場(コースのあるほう)に出る。レースが終われば再びパドックに行き、というのを朝から夕方まで繰り返すと、相当な運動である。1日通算数キロは歩くだろう。メインスタンドの指定席などに座っていようものならば、運動はさらにシビアなものになる。作家の浅田次郎は「パドックは画面じゃなくて生で見る」派だそうで、毎レース指定席のある4階とか5階から階段で1階まで下り、馬券を買って時には馬場へ、あるいは自分の指定席へ、とやっているそうな。
まったく競馬場に行ったことがない人は「ホンマかいな?」と思うだろうが、ちゃんと競馬をする、というのは、こういうことである。帰る頃には遠足の日の夕方のようにクタクタになっている、それがギャンブラーの正しい姿。歩くだけならスポーツと違い、怪我の危険性も低い。老若男女、誰でも運動不足を解消し、しかもお金がもらえることもある。ありがたき幸せかな、これ。
競馬、と言えば「日曜日の15時、お父さんが家で寝転がりながら」と思っている人は、意識を変えてもらいたい。あれは間違ったギャンブル道であると断言しておく。前回も言ったように、ギャンブルは「正しく用いれば」プラスの効用が大きいが、何も考えずに関わっていると、ひどいことになるのである。

