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2007年09月22日

●[雑談19]King of Athlete (後編)

デカスロン(十種競技)に興味を持ったのはいつのことだろう。本格的にのめりこみだしたのは、漫画『デカスロン』(山田芳裕・ヤングサンデーコミックス全23巻)を読んだ大学の頃なんだが、それ以前から何となく注目していたのを覚えている。

いろんなことにちょこちょこと手を出して、どれも一流というわけではなくて、でもそこそこできる。そんな自分と十種競技の選手とを重ね合わせたのかもしれない…などと言うと大変おこがましい。今回優勝したシェブルレの記録を書いてみる。

初日
100m 11秒04(852) / 走り幅跳び 7m56(950) / 砲丸投げ 15m92(846) /
走り高跳び 2m12(915) / 400m 48秒80(871)
2日目
110mH 14秒33(932) / 円盤投げ 48m75(844) / 棒高跳び 4m80(849) /
やり投げ 71m18(907) / 1500m 4分35秒32(710)
(カッコ内は得点)

ふーん…という感じかもしれないが、例えばこの記録を今年の日本選手権に持ってくると、例えば走り幅跳びなら7位、円盤投げなら9位。走り高跳びならなんと4位である。日本の単独種目なら、十分トップレベルなのである。それが2日間で10種目こなした中での記録、ということの凄さを感じてほしい。

そして、デカスロンの本当の面白さは記録だけではない。2日間にわたる競技の中で生まれる、数々のドラマ。それは記録には残らなくても、観客の胸に焼き付けられる。

ぼくは思い出す。1500m走が終わった後の選手たち。優勝したシェブルレが、疲れ切ってトラックに横たわり、天を仰いだシーン。そして、お互いの健闘を称え合う抱擁。裸足でのウィニングラン。みんな、それぞれの国旗を背に、観客に向かって礼をする。

2日間に渡って声援を送り続けた数少ない人々には、そのとき、本当の感動が見えたのだろう。

~選手紹介 その2~

5位 アンドレ・ニクラウス(ドイツ)8371点
陸上王国ドイツからは3人が出場していたのだが、最上位に入賞したのがニクラウス。前半は10位前後だったが、自己記録タイの5m30をマークした棒高跳びで一気に順位を上げた。コーチが観客席から絶えずものすごい剣幕でまくしたてており、ドイツと思しきカメラクルーがつきっきりだったのが印象深い。

10位 ポール・テレック(アメリカ)8120点
正月の筋肉番付特番で優勝し、一気に日本での知名度を上げた(?)テレック。十種競技もメジャーになれば、と思ったりしたのだが。彼は意外にも得意なのが棒高跳び。自己ベスト5m50というのは専門競技者レベルである(ちなみに今回の棒高跳びの決勝は5m51からスタートした)。今回も5m20にまとめた。苦手の投擲が伸びれば、北京ではメダル争いもある。

17位 アウグスティン・フェリックス(スペイン)7749点
名前と言いスペインと言い金髪ロン毛と言い、なんとなくイケメン系なイメージなのだが、サングラスを決して外すことのない彼には何か美学を感じた。そして、棒高でひとりヘルメットを着用していたのも印象的。全体的な地力アップで8000点を目指してほしい。

19位 田中宏昌(日本)7629点
モンテローザ所属、新宿の笑笑などではホール業務もこなすという26歳。日本では敵なしも、今回は初の世界大会だった。まだトップレベルには遠いが、日本記録7995点は更新できる位置にある。元々が投擲選手だったこともあり、得意なのは円盤投げ&やり投げ(とは言っても世界レベルには届かないが…)。そして澤野大地と共に練習している棒高跳び。短距離の成績も悪くないので、スピードをうまく跳び系競技に生かしつつ、筋力アップで砲丸投げなど苦手種目の実績を上げれば、日本人初の8000点が見えてくる。

途中棄権 ブライアン・クレイ(アメリカ)
残念ながら故障が完治しておらず、4種目めの走り高跳びを終えたところで棄権となってしまった、ヘルシンキ大会金メダリスト。日系3世で、肩に日の丸のペイントを施していた。間違いなくこの種目では毎回メダル争いをする選手なので、北京では元気な姿を見せてほしい。

途中棄権 アンドレ・クラウチャンカ(ベラルーシ)
最初の100mにて、2度フライングであえなく散った新星。まだ21歳ながら自己ベスト8600点台と、これからのデカスロン界を支える貴重な存在。次の9000点は彼かもしれない。北京に期待しよう。

2007年09月20日

●[雑談18]King of Athlete (前編)

"King of Athlete"という称号をご存じだろうか。陸上の十種競技(デカスロン)の選手をこう呼ぶのである。

十種競技は日本では非常に知名度の低い競技なのだが、欧州をはじめ世界では人気は高いらしい(実際どれぐらいのもんなのか私も知らんが)。初日に100m、走り幅跳び、砲丸投げ、走り高跳び、400mの5種目、2日目に110mハードル、円盤投げ、棒高跳び、やり投げ、1500mの5種目をこなすこの競技。それぞれの結果が点数になり、その合計点で競う。走って、投げて、跳んで、すべてに一定のレベルが要求されるし、スタミナも必要だ。

そんな「スポーツ万能」を極限まで追求した男たちの戦いを、先月、大阪まで観に行ってきた。世界陸上大阪2007。

各競技を極めたスペシャリストの技も美しいが、すべてに秀でるジェネラリストの技も捨てたものではない。そして、各競技に得意不得意があるし、ファールのある競技では「記録無し」が絶対に出せないなど、単体競技にはない面白さもある。何よりも感動的だったのは、10種目を終えた選手達が1500mのゴール地点で抱き合い、お互いの健闘を称えるシーン。そして、その後のウィニングランである。

ほとんどテレビ中継されることのないドラマの一端を、少しでも広めたいと思い、筆をとることにした。北京五輪のテレビ中継枠が少しでも増えることを願って、選手たちを紹介してみたい。

[大会結果]


~選手紹介 その1~

[金]ローマン・シェブルレ(チェコ)8676点
ご存じ(ではない人も多いだろうが)、世界記録保持者。人類で唯一9000点を超えた男である。33歳、もう全盛期は過ぎたという感があったが、今大会は存在感を見せつけた。最大のライバルであるブライアン・クレイ(アメリカ)の途中棄権もあったが、伏兵モーリス・スミス(ジャマイカ)を9つ目のやり投げで大逆転。71m18の自己新をマークしたあたり、まだまだ来年も、と感じさせるに十分だった。8種目めの棒高跳びでは、自己記録5m20よりはるか低い4m40から始め、いきなり2回失敗。次も失敗すれば記録なしとなるところを、きっちりクリア。最終的には4m80にまとめた。正直あのとき私はシェブルレ時代の終焉を予感したのだが、まだまだしぶとい。

[銀]モーリス・スミス(ジャマイカ)8644点
わずか32点差に泣いた漆黒の弾丸。世界大会の実績もなく、前評判は特に聞いていなかったのだが、棒高跳びまではトップをキープする大健闘を見せた。彼の魅力は、砲丸投げの回転フォーム。しゃがんだ態勢から半回転振り返って投げるフォームの選手が多い中、彼だけが専門選手のような美しい回転フォームを見せた。17m32はトップの成績。その他、棒高跳びでは自己記録4m55を大幅に更新する4m80を跳んだ。27歳、まだ伸びる逸材。北京が楽しみ。

[銅]ドミトリー・カルポフ(カザフスタン)8586点
中央アジアの若き鉄人。アテネ銅メダリストの26歳。トップに立つことこそなかったものの、終始3位前後の順位をキープした。終わってみればシェブルレに100点差もないシーズンベスト。こちらも北京に向けて調整してくることだろう。

2007年09月11日

●[雑談17]日本三大キノシタ

日本三大キノシタ、をご存じだろうか。

鉄道の話である。そして、世間的に統一見解があるわけでもなく、わたしが勝手に付けた名前である。

先日東北旅行にて、ついにわたしは日本三大キノシタ踏破を果たしたのだった。

で、日本三大キノシタというのは以下のようになっている。

1. 木下(きおろし)JR成田線・千葉県印西市
2. 木ノ下(きのした)JR飯田線・長野県上伊那郡箕輪町
3. 杜せきのした(もりせきのした)仙台空港鉄道・宮城県名取市

キノシタ絡みの駅というのは、恐らくこの3つ(他にもあったらごめん)。そして、3の杜せきのした駅に先日行ってきた。何をするというわけでもなく、行ってきた。写真を撮った。しばらく佇んで、また戻った。

この駅は、開業前は「関下」(せきのした)という仮名だったそうだが、ひらがな名になったことにより急遽日本三大キノシタに名乗りをあげたのである。今後も他の駅と協調しながらキノシタのアピールに努めてほしいものである。たぶん。

2007年09月08日

●[雑談16]エロかわ10億円ビジネス

見せブラという代物があって、要するに見えてもいやらしさのないブラジャーなんだろうと思うが、これは男性にも応用できるのではないかと考えた。見せアンダーシャツ、である。

なんでかわからんけど、カッターシャツは透ける。何のエロスもないのに。ちょっと年上の人だと、U首のランニングが見えたりするのだが、最近の若者は丸首のTシャツ風下着がメインなのではないかと思う。ここに、クールビズという現象が絡む。

ネクタイをせずにボタンダウンのシャツを着たりすると、当然一番上のボタンをはずす。すると、丸首ならシャツが見える。Tシャツならまだしも、普通の下着が見えるというのはややいただけない。ということは、この首もとの部分だけデザインを施したシャツってのはどうか?ちょっと色が違っていたりとか、ストライプが入っていたりとか。ネクタイほど主張はせずに、ちょっとオシャレな感じで。

今週これを発案したとき、これは10億円ビジネスや!と思ったのだが、誰かグンゼに知り合いはいないだろうか。

2007年09月07日

●[雑談15]人は見た目が9割9分

我が神奈川選挙区の小林温参議院議員が辞職した。まあ、安倍さんの絡みもあれば、連座制適用されてから再選挙しても民主党が勝ちそうなんで、それなら次点の公明党議員を、とかいろいろ思惑はありそうだが。

政治家は清廉潔白であるべきとよく言われるが、ぼくはそれはあまり好きではない。特に私生活のスキャンダルは、政治家としての手腕とは全く関係ないと思う。「ぶってぶって」の某議員も、一般人をぶたへんかったら、まあええんとちゃうか。

しかし、ふと考えてみると、別にこれは政治家に限ったことではない。普通のサラリーマンをやっていても、実際の仕事の出来よりも、仕事場での振る舞いの方が、評価との相関性が高い気がする。「挨拶はきちんと」とか言われるが、別に挨拶できなくても仕事ができる奴はできる(まあ業界にもよるけど)。政治家ではないのでプライベートまでは言われないが、結局人は見た目が9割9分ぐらいなのか。