« [さっさと引越し! 2]あー、うー。 | メイン | 早速売れた…(古本セール) »

2008年02月17日

●古本セール第1弾!

芸術、というのは本質的に「なくても生きていける」ものなのだと思う。少なくともぼくはそう定義している。生きるのに必須である衣食住には、芸術的な部分があったとしても、決して芸術そのものにはならない。(平岡義彦)
-----

というわけで、いままでの人生でいろいろと手に入れてきたもの(基本的には書物)を、ここで一挙大放出することにしました。正直、破格です。ブックオフより安い。以下、ルールを書くのでそれに従って連絡をください。なかなかいい品だと思うから出すという側面もあり、気軽にメールいただければと思います。

でも、調べてみて思ったのは、ここに出す品物よりも「自分で書いたノート」とか「旅の記録」というような、世間では売っていないものの方が多くて、それは結構「捨てにくい!」ということです。あーあ。

_/_/_/ ルール _/_/_/

1.品物はこの投稿の「追記」欄にあるリストを参照してください。タチが悪いですが、基本的にセット販売です。バラ希望の人はその旨連絡いただけると、期間終了後にどうにかするかも。
2.1日単位の入札形式にします。同じ日(0:00-23:59)に連絡があった人のうち、一番高い価格をつけた人が落札です。ただし、欲しい人が一人しかいなかった場合は、私が示した最低価格で落札したことになりますので心配なく。
3.入札方法。sale@kino3.jp宛に、
名前
欲しい品物
入札価格
を書いたメールをください。同時に複数入札してもかまいません。適当です。
4.現時点で私が一度でも会ったことがある人限定です。
5.落札結果は入札翌日にメールを出します。受け渡し日程&方法は応相談ですが、できれば都内or横浜で直渡しがいいかなと。発送の場合はゆうメール着払(代金は後でもいいです)になりますので、手数料などご了承ください。
6.期間は2/18(月)0:00~2/23(土)23:59までですが、品物がなくなり次第終了です。好評なら第2弾があります。
7.落札状況はブログで日々お知らせします。
8.ところどころ私の書き込みがある可能性は否定できませんが、ご愛嬌で。
9.誰も欲しいと言わなかった品物は...どうなるんでしょうね。

01)やっぱり大阪好きやねんセット[1000円]
きらたかし『赤灯えれじい』(ヤングマガジン)1~7巻
森下裕美『大阪ハムレットI』(双葉社)
尾上圭介『大阪ことば学』(創元社)
▼赤灯えれじいは読んでて「うわぁ」ってなります。サトシのあまりのダメっぷりに読んでいられなくなる、というか。まだ続いてるけど7までしか持ってないので誰か遺志を継いでください。こんな大阪で青春したかったけど、まあそれは無理っちゅう話やな...
▼森下裕美と言えば「少年アシベ」ですが、この作品は最近の手塚治虫文化賞受賞作。コテコテの大阪人情ものですが、性同一性障害の話があったり、読ませるものがあります。どちらも去年買った品なので、少し高めスタートで。
▼漫画ふたつに単行本つけます。尾上先生は東大の先生でぼくも授業に出たことがありますが、なんかこの本とは別な意味で有名な人でして。関西弁を日本語学的に研究している面白い本です。イラストが「じゃりん子チエ」のはるき悦巳なのもよろしい。

02)背中が煤けるかもしれないセット[1000円]
能條純一『月下の棋士』(ビッグコミック)全32巻
能條純一『J.Boy』(ビッグコミック)全3巻
▼実は能條純一好きです。あの精神が宿っているとはおよそ思えない人間の描き方が好き。彼の代表作は恐らく『哭きの竜』(麻雀もの)でしょうが、月下の棋士も捨てたもんじゃないかと。確か第2部があったような気がするビリヤードもの『J.Boy』の第1部をつけます。
ブックオフでこつこつ集めましたが、ここらで一挙。ちょっと渡すの大変かも。

03)キング・オブ・アスリートセット[500円]
山田芳裕『デカスロン』(ヤングサンデー)全23巻
▼陸上の十種競技で新潟の牛乳屋が世界を舞台に戦う、というスポーツもの。山田芳裕は今でも青年誌でいろいろ書いてますね。昔「ダ・ヴィンチ」を毎月読んでた高校時代に存在を知って、大学のときに買い集めた品です。十種競技ファンを増やしたいので、ぜひどうぞ。

04)それがどうした今日も飲むセット[500円]
古谷三敏『BARレモン・ハート』のコンビニワンコインもの4冊
▼うんちく酒マンガと言えば、やっぱりレモンハートでしょう。変に人情ものに路線変更したりせず、ただひたすらうんちくを語り続けるその姿勢にはただ恐れ入ります。そして、そのうんちくをデートに使った人は数知れず。

05)将棋人生模様セット[500円]
山本おさむ『聖 天才・羽生が恐れた男』(ビッグコミック)1~8巻
団鬼六『真剣師 小池重明』(幻冬舎アウトロー文庫)
団鬼六・宮崎国夫『真剣師 小池重明 疾風三十一番勝負』(幻冬舎アウトロー文庫)
▼『どんぐりの家』でおなじみ山本おさむの将棋もの。村山聖(むらやま・さとし)という実在したプロ棋士を主人公にしています。確か全9巻だったような...まだブックオフで揃えられると思います。
▼小池重明(こいけ・じゅうめい)も実在の棋士。彼は真剣師として、賭け将棋で人生を生き抜いた男です。さっき読み始めて危うく今日の作業ができなくなるところでした。たかが将棋、されど将棋。そんなゲームに命をかけた二人の話をどうぞ。

06)笑ったり泣いたりセット[100円]
冬目景『羊のうた』(コミックバーズ)1巻のみ
岡田あーみん『お父さんは心配症』(りぼん)1巻のみ
▼セットにする理由があまりないような気もしますが、冬目景は2006年の木下ベスト1漫画です。集めたかったんですが、これを機会に誰かに託そうかなと。美しい絵に支えられたメンヘルなストーリーを読むと、明日も生きていける気がします。でも、ときどきは岡田あーみんでも読んだほうがいいかと。うちの家に来る人が毎回「あ、岡田あーみんだ!」と反応してる気がします。

07)競馬とはシビアなものだよセット[1000円]
浅田次郎『勝負の極意』(幻冬舎アウトロー文庫)
浅田次郎『競馬どんぶり』(幻冬舎アウトロー文庫)
里中李生『競馬で勝ち続ける法【最新版】』(王様文庫)
谷岡一郎『ツキの法則』(PHP新書)
鈴木和幸『まるごとわかる競馬の事典』(池田書店)
鈴木和幸『競馬・勝つ考え方』(池田書店)
▼1000円で買い手がつくのかどうかは疑問ですが、正直これは5000円ぐらいの価値は確実にあります。読んだその時期それぞれで、ぼくの競馬人生に影響を与えた本です。浅田次郎と里中李生はギャンブラーとしての「勝つ」競馬、谷岡一郎は研究者としての「考える」競馬、鈴木和幸は記者としての「予想する」競馬、それぞれのアプローチが面白くてためになる。本気で競馬をやりたい人向け。

08)競馬とはロマンだよセット[500円]
やまさき拓味『優駿たちの蹄跡』(ビジネスジャンプ)1~14巻
よしだみほ『馬ほどステキな役者はいない』(双葉文庫)
よしだみほ『思いこみ「馬キャラ」分析』(廣済堂文庫)
▼こっちは「ギャンブル」である以前に「競馬はドラマ」であるということを教えてくれる本の数々。『優駿たち…』はもう少し続いてたような気がしますが、読みきりなので心配ないかと。よしだみほは競馬マンガの第一人者。実在する馬とジョッキーをコミカルに喋らせるスタイルは、もはや芸能の域に達しつつある気がします。

09)中島らもセット[500円]
『ネリモノ広告大全 ごぼてん編』(双葉文庫)
『愛をひっかけるための釘』(集英社文庫)
『らも咄』(角川文庫)
『僕に踏まれた町と僕が踏まれた町』(朝日文庫)
『砂をつかんで立ち上がれ』(集英社文庫)
▼ああそうか、もう亡くなって4年になるんですね、らもさん。中高時代愛読していたのが懐かしい。中島らものエッセイは今思うと結構衒学的で、クセがあるんですが、不思議とそれが嫌味にならない。文学的素養から生まれる上品さのようなものがあって、同じことを僕が書いてもあかんなぁ、という気がします。それはさておき『ネリモノ…』は笑いすぎて動けなくなる可能性があるので注意。

10)江分利満セット[500円]
『文藝別冊 山口瞳』(河出書房新社)
『山口瞳の人生作法』(新潮文庫)
『やってみなはれ みとくんなはれ』(開高健と共著・新潮文庫)
『血涙十番勝負』(中公文庫)
▼山口瞳は開高健と一緒にサントリーにいた人で、江分利満シリーズでおなじみの小説家、と言ってもここを読んでる人のどれぐらいが知っているのだろう...。「酒・競馬・将棋」という、ぼくと三つも共通点を持つ数少ない人物です。小説はよく見ると持ってないんですが、文藝別冊にはいろいろ書いてあるので、読んでみようかな、という人はぜひ。

ほんとはもっと小説や思想書(主に文庫と新書)を出したいんですが、とりあえずこれぐらいにしときます。これを書くのは結構疲れるということに気づきました。
よく考えてみると、ここを見る人ってどう多めに見ても50人ぐらいで、しかもその中で本を買ってくれそうな人ってさらにその5分の1ぐらいで...と考えると、ここで告知するよりかは直に指名して「あなたにあげます!!」みたいな方がよかったのかも、なんて思ってます。どうなることやら。

コメントする