●転向生(古本セール)
引越しに関係する事務手続きというのは結構たくさんあって、チェックリストのようなものがネットにも出回っている。僕も多分に漏れずそのうちの一つを使わせていただいているのだが、項目のなかに「転校手続き」というのがあった。
今でこそ微妙に仕事場を転々としているが、僕は一度も転校したことがない。実家にいたときは幼稚園から小学校まで8年と、中高6年それぞれ同じところに通い続けた。東京に来てからも5年間寮暮らしだったし、よく考えると、ある組織を区切りと関係なく離脱した経験があまりない。
よく、転校生は教室入って最初が勝負、みたいな話を聞くが、どんな気分なんだろうか。
僕は奈良でも結構なニュータウンに住んでいたので、転入生はとてもたくさん見てきたのだが、いまいちそのときの雰囲気を思い出せない。妙な記憶力だけはあって、いまでも小学校のアルバムを見たら、誰が何年生ぐらいに転校してきたとか、こいつは幼稚園から一緒やとかほぼ全て言えるにも関わらず、である。見ず知らずの少年少女が、集団の仲間として受容される瞬間には、何があるのだろう。「今日からお前は友達やで」的な何かがあるのか。
形式ばかり気にして、本質をつかめないのは昔からなんだなと思う。引越しを機に転校、いや転向したい。
あ、セールは続いてます。今週末に第二弾もあります!

