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2008年04月26日

●GW 01/11 ふるさと、あるいは長谷寺

さて、幸か不幸か今日から11連休である。さっそく新幹線で名古屋、乗り換えて近鉄特急で奈良に向かう。本当は今朝大阪についていたはずだが、そこはまあさておき。

名古屋から近鉄特急に乗る、というのは一部の三重県民および奈良県民だけの習慣だと思われる。大阪に住んでいれば大抵は新大阪まで乗るし、京都なら京都、神戸なら新神戸と駅がある。あるいは、空の便を使うという手もあるだろう。

つまり、多くの人はこの旅の愉楽を知らない。

近鉄特急は横4列でゆったりとしている、といったことが言いたいのではない。むしろ賞賛すべきはその風景である。名古屋を出てすぐ、木曽・長良・揖斐の三大河川。桑名、四日市、津と海沿いの平野を抜けていくと、車窓にしめる緑色の比率が徐々に増えていく。青山トンネルを抜ければ、そこは雪国、ではなくまたトンネル、トンネルの峠越え。名張のささやかな市街すら都会に感じられるようになったら、もう心は田舎モードである。赤目・室生から大和高原に入り、榛原や桜井ののどかな田園風景を楽しめば、八木に到着。奈良中和の誇るスーパーシティ・橿原市である。ほんの少し前まで東京がノーマルだった自分の感覚が、驚くほど変化していることを感じる瞬間だ。

山の中を抜けていく列車のなかで、本を読んだり、何か書き物をしたり。昔のことを思い出したり、これからのことを考えたり。

今日は長谷寺に牡丹を見にいった。長谷寺の人口比率は巣鴨のそれとほぼ同様になっており、若い男二人(まあ、若くは見えないが)という組み合わせは皆無だった。国宝になっている装飾経(金箔などで彩られたお経)よりは、木造の巨大な十一面観音に圧倒された。

うまく表現できないが、そういったものをひとつひとつ見ていく感覚が、何かいつもと違っていた。ただその違いは何かしらプラスであり、「ささやかな幸せ」のようなもので、そういったものを感じるからこそ、私は望郷の念にかられるのだろうと思うGW初日だった。

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