●GW 03/11 いまひとたびの奈良、あるいはタンポポ
奈良にいて言うのも何だが、今日は奈良観光をした。まずは国立博物館で「天馬」展を見る。基本はペガサスをはじめとする西洋の「天馬」がシルクロードを伝わっていく様を紹介していたのだが、JRAが協賛していて、現代の「天馬」というかなり無理のあるこじつけで天皇賞特集をやっていた。ただ、馬という生き物はそもそも夢やロマンの対象とされてきたのは確かにそうで、そのあたりの情感が競馬とその他のギャンブルを心理的に隔てる原因になっているのだろう。
あと、国立博物館は新館の特別展だけではなく、ちゃんと旧館の常設展も行ったほうがよいということに今日気づいた。仏像の何たるかをしっかり学ぶには最適の場所である。あと十年ぐらい早くそのことに気づいていれば、人生もおかしな方向に変わったろうに。
ついでに興福寺に寄る。JR東海の広告に気を引かれたので、国宝館にて八部衆を観覧。阿修羅像の悲しみを含んだ眼差しは、ぎゃあぎゃあうるさい修学旅行生に対して注がれているのではないかと思う。あと、既に胸部以下は損失してしまっている五部浄(ごぶじょう)像を下から見上げたときの表情がいい。あの、「それでもボクは戦わなければならないのですか」とでも言いそうな微妙な悲哀、そして覚悟。久々に鳥肌が立った。
博物館から通算して、国宝を数十個は見た。おなかいっぱいになったところで腹が減ったので、よく土曜日の学校帰りに寄った西大寺駅前の中華料理屋「白鳳」に行こうとするも定休日。仕方なく「よってこや」でラーメンを喰い(まあ、これもよく行ったな)、平城宮跡に向かう。「せんとくん」のおかげで大分盛り上がってきた平城遷都1300年記念事業の様子を見にいくためだ。
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しかしまあ予想通り、平城宮跡はおおむねただの野原だった。GWに何かイベントをやる準備や、本殿の復原工事などはもちろん行われていたのだが、その横で少年たちは野球に興じ、ママさんたちは八重桜の下で花見をし、カップルは愛を語り合う。モンシロチョウやアゲハチョウが舞い、タンポポはこれでもかと言わんばかりに黄色く輝く。鳥のさえずり、虫の声、向こうを通る近鉄電車の音、それらに耳を澄ませていたら、軽くうたた寝をしていた。恐らく昔何かがあったのだろう台の上に、ひとり。
だから奈良はやめられない。


コメント
いにしへの 奈良の都の 八重桜
今日九重に にほひぬるかな
いい句ですな。
春すぎて 夏来にけらし 白妙の 衣ほすてふ 天の香具山
藤原京・明日香もよろしく。
Posted by: skajan-tiger | 2008年04月29日 13:36
藤原京は平城京以上に何もないよな…
あと、吉野の桜が危ないらしいというニュースが気になる。
Posted by: 木下 | 2008年05月01日 11:27