●楽しい家計簿のつけ方(4) 邪悪な費目
「とにかくすぐメモる」というTipsを紹介したあとで、何を記録すればいいかということについて考えたい。
結論から先に言う。
1.日付
2.使った(もらった)内容
3.金額
だけあればよい。費目についてはとりあえず考えなくてよい。そして、もうひとつあるとよい項目については続稿。
一般的な家計簿ソフトのインタフェースのひとつに
1.まず費目(交通費とか食費とかの分類)を選択し、
2.そのあとお金を入力する
というものがあるが、これは直感的ではないと思う。
そもそも、ヒトはお金を支払うときに、厳密に費目なんか考えていない。
1.まずお金を支払ったという事実が存在し、
2.それについて検討する際にはじめて分類する
というのが正しいと思う。そして、ソフトウェアはそうあるべきだ。
分類できなくてもとりあえず入力できれば、ユーザーの敷居も少しは低くなるというものだ。
ところで、食費、交通費などの費目はどこで標準的に決まっているのかと調べてみたのだが、
国の家計調査に利用する10大品目というのに準拠しているようだ。
↓このPDFとか
http://www.stat.go.jp/data/cpi/pdf/furoku3.pdf
これも直感的ではない。
1.これは家計を調査するための指標として作ったもの。各個人の分類はもっと好きにやればよい
2.これは家計を調査するための指標として作ったものなので、税金について書いていない
とても重要なのが「2」だ。家計簿には税金だけはちゃんとつけないとダメ、というのがキノシタの主張。どれぐらい取られているのか、月によって年によってどれぐらい変わるのか把握することで、節税をすることも可能になる。節税って面倒だと思うだろうが(ぼくも年末調整ぐらいしかやったことないけど)、ちょっと工夫したり申請したりするだけで税金は戻ってくるのである。そもそも、天引き分を無視してたら税率50%になっても「減ったなあ」という漠然とした感覚しかなく、そのことに対抗する術すら危うい。
ただ、いままでの家計簿ソフトに税金に対する教育の気持ち、老婆心がなかったのも事実である。ソフトウェア開発側にはそこまでする余裕はないし、官公庁としては「そんなに教育しなくても金が取れていればそれでいい」という気持ちもあるだろう。結局のところ、自分で勉強するしかないのである。ぼくもそんなに税金には詳しくないが、もし家計簿ソフトを開発するなら、入力しながらそういうことを教えてくれる機能をつけたい。使いながら人間が学習・成長していくソフトウェア、というのは、これからの1つの姿だと思う。
