●youtubんがく
youtubeと文学のコラボレーションというのは比較的簡単にできそうな気がした。
要するに、途中まで文章で作品を書いて、一部シーンをyoutubeに委託する、というものである。
例えば、競馬の小説で、レースのシーンだけyoutubeを使うとか。
まあ、実例を作れよという話なんやけど。
youtubeと文学のコラボレーションというのは比較的簡単にできそうな気がした。
要するに、途中まで文章で作品を書いて、一部シーンをyoutubeに委託する、というものである。
例えば、競馬の小説で、レースのシーンだけyoutubeを使うとか。
まあ、実例を作れよという話なんやけど。
先週奈良で正倉院展に行ってきた。朝9:30の時点で45分待ちだったが頑張った。入るまで浅田次郎のエッセイを読んでいた。やたら三島由紀夫について書いていた。
院展はえらい混みようで、ゆっくり眺めるならテレビでよいと思った。しかし、一点の脇息が印象に残った。
まるで現代のものかと見まがうような艶。1週間たった今でもありありと思い出す。三島とともに。
土曜日に芝居を観てきた。
JAM SESSION『東海道四谷怪談』@赤坂RED/THEATER
鶴屋南北のリメイク?といったところだが、実に鬼気迫るよい話だった。で、芝居の筋とは関係ないことをふたつ。
1 元来夜は怖かった
夜に辻斬りに遭うシーンがあるのだが、夜道というのは基本的に怖い、ということを最近忘れていた。東京の夜はあかるい。
個人的にはネオンも嫌いではないが、対照的な真っ暗も好きである。
2 移動というのはそう簡単にできるものではない
お岩さんが死んだことを義妹のお袖はしばらく知らないのだが、お岩が四谷に住んでいたとして、お袖がいたのは深川だから、門前仲町あたり。直線距離にして6キロちょっと。隅田川を越えるとは言え、この程度の距離で情報が断絶することに隔世の感。いまなら電車で30分とかからない。
情報も、ネオンも、みんな電気の力。ありがとう東京電力。
デトロイト・メタル・シティを観た。
とても面白かったのだが、あれはR15指定のほうがよかった気がする。もちろんマンガがそうではないので無理なんだが。
あの作品は、メタルから見たポップス風刺であると共に、作者から見たメタル風刺でもある。そのメタ構造をちゃんと理解できるもんなのか。
いや、まぁ映画館も爆笑の渦だったので大丈夫やとは思うけど、一部微妙にいい話になってたから、少し心配。
土曜日にインディ・ジョーンズを観て、そのあと駒場アゴラ劇場でtoiの「あゆみ」を観た。恐るべきハシゴ。
ハリウッド映画を映画館で観たのは、たぶん「ゴジラ」以来ではないかという気がするのだが、なかなか面白かった。ああ、インディというのはindianaだったんだなと今頃になって知った。
toiの「あゆみ」は不思議な作品で、10人の女優がひたすら歩きながら数人の役柄を入れ替わり立ち替わり演じる。その間ずっと、BGMなし。演出は青年団の柴幸男。おお、これが青年団か、やるな、という感じ。ラストに音と踊りが入るのが個人的にはとてもうれしくて、ああ、あと三日は生きられる、そんなカタルシスを感じた。
すぐ近くのキャンパスでどうでもいい学生生活を送っていたように思うのだが、この日が初アゴラ。あと6年くらい早くここに来ていれば、それはそれで別の人生があっただろうな。
そういやこないだチャットモンチーのライヴに行った。武道館周辺の桜は満開だった。
変だと言われたが、ぼくがライヴや映画、芝居の類を好きなのは、そのあいだずっと考え事ができるからだ。脳がものすごく活性化していて、とてつもない発想が次から次へと出てくる。
残念なのは、それをすべて拾い上げる力がないこと。もう少しメモでもしろよという話なのだが、ぼくの左手にはワンカップ、右手には焼き鳥が。
朝ブログも好調だったのだが、最近は雨でよろしくない。そして夜が遅いと朝がイマイチである。
▽芝居『ループ』(ツィンテル)@渋谷シアターD
後輩に勧められて一緒に行ったのだが、何なんだこれは。
正直、役者のレベルは人によりけりで、かみまくっている人もいるのだが、それさえ意図的なのか?と思えるほどの圧倒的な笑いのマシンガン。次から次へと繰り出されるボディブローに完全にしてやられた。久々に笑いすぎて涙が出た。こんな爽快なことはないですよ、ホンマに。
Yahoo!動画のテアトルプラトーでも放映されるらしい。芝居を家のパソコンで観るのはどうかなぁと思い、テアトルプラトーには手を出さないでいたのだが、とりあえず前回作を見ざるを得ない! 久々にすごい当たりだった。
先週の日曜、久々の芝居2本立て。
▽芝居『オフ・ザ・レコード』(ファンカスキャンパーズ009)@中野ウエストエンド
以前から観ている「衝突安全ボディー」が劇団名を変更して、こけら落とし公演。相変わらずの元気な芝居に安心。木下は芝居ばっかり観ているが、正直そんなにおもろいか?と思ってる人もおるかもしれんが、安心して観られるレベルの劇団さんは結構多くて「正直おもろい」と思う。まあ、ぼくが観ているのはごくごく一部なので大きなことは言えないけど。
「オフ・ザ・レコード」というのはいわゆる「オフレコ」のことで、オフレコ話がたくさん積み重なると無茶苦茶な展開になってゆき、というドタバタ劇。IT社会のせいで、最近はどんどんプライバシーが暴かれ、オフレコがバレていると思うが、IT社会もええんか悪いんかわからんよな、とSEが言ってみる。
▽芝居『口伝 ネムレルモリ』(横浜未来演劇人シアター)@ZAIM別館401(横浜)
横浜未来演劇人シアターは、この春に始まったばかりの企画。横浜から演劇で食える人間を出すぞ、という心意気を持っており、横浜市が結構な金を出しているみたい。というわけで、今回も期待して来た。しかも題材がこれから1年は、ぼくが前に映画を観た「ヨコハマメリー」らしい。
難しいテーマをどう捌くか?と思っていたが、なかなか頑張っていたかと思う。ただ、現代のシーンがあって、そこから昔の話(昭和30年代の横浜)に戻るのだが、昔の話のボリュームが大きすぎて、現代の話とのからみや、そこでどういう会話をしていたのかが思い出しにくい。小説などの文字媒体とは違って芝居は戻れないから、そこのところ工夫してほしいなぁ、と思った。内容および演技はなかなか。次は秋とのこと。
▽映画『地下鉄(メトロ)に乗って』(篠原哲雄監督)@新宿ジョイシネマ
浅田次郎の小説の映画化。基本、最近忙しいので歌舞は禁止しているのだが、これは例外。というのも、うちの寮に撮影に来たのである。今年のあたまぐらいだったか。
噂ではラストシーンということだったが、そうではなかった。まあそれでも、カットされてなかっただけよかったとも言える。以下、ネタバレがあるので見たい人だけ。
奈良に帰省していた折、あまりにも文化的なことがないので、普段はまったくやらない「DVDを借りてきて家で観る」というのをやってしまった。映画は絶対に映画館で、というモットーだったのだが、家で観るのも意外に悪くないと発見。以後、東京でもたまにやることにした。
というわけで最近観た4本が、
『恋は五・七・五!』(荻上直子監督、2004)
『ホテル・ハイビスカス』(中江裕司監督、2002)
『シムソンズ』(佐藤祐市監督、2006)
『帰郷』(萩生田宏治監督、2004)
である。偶然にも、田舎を舞台にした作品ばかりであった。
色々観ていて思ったのだが、「地方」の描き方も様々である。『ホテル・ハイビスカス』は沖縄を舞台にした映画で、出演者も沖縄の人ばかり、ウチナーグチには字幕がつくという、地方色を全面に押し出した作品であるけれども、他の3作品はそうでもない。
共通するのは「田舎には何にもない」という認識を出演者(主人公?)が持っており、そこから話が始まるということだ。『シムソンズ』では加藤ローサ演じる主人公が、「常呂町には何もない!」というようなことを言っているし、『恋は五・七・五』でも、帰国子女の主人公が田舎町で鬱屈している様子が描かれる。『帰郷』でも、西島秀俊演ずる主人公が東京から何時間もかけて、知人や親族のいる「うざったい」田舎に帰るのだ。
しかし、ではその田舎が具体的にどんな田舎なのか、ということは、3作品で描き方に相違がある。『シムソンズ』は北海道常呂町を舞台にした実話の映画化ということもあり、北海道はこのようなところだ、というリアルな描写は『ホテル…』に似たところもある。しかし、『恋は…』の舞台が静岡であることは全国大会のシーンまでわからないし、『帰郷』に至っては最後までわからない(登場するJRの駅があった気がしたが失念)。そしてこの3作品、本当ならば田舎の人々が持っている「方言」がない。みんな基本的に標準語なのである。もちろん、加藤ローサに北海道訛りは技術指導的に無理であるという面もあるだろうが、『恋は…』と『帰郷』では、「特定の田舎ではない、どこか田舎」という設定をつくりだすために、意図的に方言を使っていないと思われる。
言葉の違いという大きな差を失った「田舎」は、どこか不思議な感じがして、ファンタジーのような仕上がりを生む。特に荻上直子監督は前作『バーバー吉野』でも寓話的手法を用いており、今回も「俳句甲子園」を題材にしつつ、単なるスポ根や恋愛ものにしなかったあたり、絶妙である。『帰郷』も子役の女の子が座敷わらしのようで楽しい。そして私はやっぱり、西島秀俊が好きなのだ。
映画館のどのポジションで鑑賞するか?というのは好みがあるだろうけれども、私は断然前列中央派である。首が痛くならない後列の端のほうよりは、首が痛くなっても前列で中央に陣取る。いや、むしろ中段や後列の中央より、前列の中央のほうが好きである。理由はいくつかあるが、
1.演劇同様、周囲の鑑賞者を気にせず没頭できる。
2.画面は大きければ大きいほうがよいと思っている。
3.首云々と書いたが、実はあまり首の痛みは生じない。
といったあたりか。まあ、駄作が面白くなる魔法というわけではないが、実測値で面白さ1割増しぐらいにはなると思う。
▽映画『DEATH NOTE デスノート 前編』(金子修介監督)@池袋シネマロサ
原作の漫画を読んでいる人にはつまらんという話があったが、筋程度しか知らない私としては結構楽しめた。確かに、突っ走って読ませればよい漫画と違って、映画はディテールに気を配らねばならないので、?なまま終わった部分もある。しかし、無理矢理原作のストーリーを2時間ちょいに縮約して失敗する映画が多いなかで、最初から潔く2部作にしようというあたり、粋ではないか。後編にも期待。(8/9)
▽映画『UDON』(本広克行監督)@奈良 TOHOシネマズ橿原
教えて仏教!でお馴染みの盟友ツジナカヒロキに呼び出され、観に行く。TOHOシネマズ橿原は初めてだったが、奈良にもこんなでかい映画館ができたんか…と感慨深し。
内容はとにかく「うどんが喰いたくなる」の一言に尽きる。私は関西うどん文化圏に育った割にはそば派なのだが、秋からは学食でうどん喰うか…という気になった。南原清隆はじめ香川県出身芸能人がちょい役で出ているあたりツボであるし、本広監督の前作『サマータイムマシン・ブルース』の影響でヨーロッパ企画の役者さんが登場しているのもよい。特に永野宗典さんはもはやチョイ役とは言えないレベルで出演しており、「いつもは目の前で動いてはるのになー」と不思議な気分であった。来月の公演も楽しみである。
盟友ツジナカは小西真奈美に満足し、私は小日向文世のちょいダメおやじぶりに満足したのであった。(8/27)
追伸:
「教えて仏教!」のネタが止まってるやんけ!と詰問したところ、「もうええやん」的な濁され方をしたので、みなさんから広く質問を受け付けいたします。いや、前から受け付けてはいるんですけどね。こちらまで。
▽佐藤雄治写真展『軍艦島』@バーnagune(新宿ゴールデン街)
友人に連れられて、踏み入れたのは新宿ゴールデン街。まさか、こんな形でここではじめて飲むことになろうとは。
バーに入り、狭いカウンターを抜けて2階へあがる。天井に頭をぶつけそうになりながら、着いたそこがギャラリーである。軍艦島。長崎県に浮かぶその島には昔、三菱が所有する炭鉱があった。炭鉱が栄えていた頃には人がいて、学校があり、街があった。しかし、産出量の減少から1974年に閉山。その年のあいだに無人島になり、30年が過ぎようとしている。
軍艦「土佐」に似ていることから名付けられた「軍艦島」という名前。佐藤さんのモノクロ写真は、ゴールデン街の雰囲気とあいまって、何か切実なものを訴えかけてくる。彼が撮影した5年前は、まだ簡単に島に入ることができたらしいが、今ではそれも難しいらしい。鉄道廃線跡を歩くときのような、複雑な喪失感。「今はもうない、けれども昔、ここに人がいた」という感覚の重さは、他のものでは表現できない気がする。
個人的な話をすると、長崎は私の母方の出身地なのである。母は長崎市で生まれ育ち、祖父母は五島列島出身で、曾祖母は今でも五島に住んでいる。私は最近では2年前に行ったのだが、稲佐山からの夜景や、さだまさしの歌でお馴染みの精霊流しなど、大好きな街だ。
祖父は昔、三菱に勤めていたこともあると聞いている。今度実家に帰ったら、軍艦島の話をきいてみたい。いつも競馬の話ばっかり、というのも何だし。
▽ショー『Real Juggling』(STUDIO LOOPプロデュース)@駒場エミナース
私の盟友であるArt Juggler Tomohiro Kobayashiに誘われて、ジャグリングのショーを観に行った。世界でもトップクラスの日本人ジャグラーが揃うこのような試みは、初めてのものらしい。
ジャグリングの技術については、ただただ感心するばかりで、微妙な差はわからないけれども、パフォーマンスとしての「動き」の部分はもう少し良くなる余地があるような気がしたし、そうしないと「芸術」と称するレベルまでは行かないように思った。ただ、小林には「かなり練習してるだろうし、多くを求めるのは…」と言われたので、なかなか難しいのかも。何にせよ、もっとジャグリングが一般の人に馴染みあるものになるといいのだが。(6/10)
▽芝居『肉体関係』(劇団上田)@王子 pit北/区域
座長、江戸川卍丸の一人芝居。一人芝居というものが初めてだったのだが、いつもの劇団上田のキレある動きは健在。それに江戸川卍丸のシュールな笑いが加わると、あっと言う間に50分は終わる。エンドロールは笑える。あと、pit北/区域というハコもとてもよかった。(6/11)
▽映画『雪に願うこと』(根岸吉太郎監督)@新宿テアトルタイムズスクエア
北海道のばんえい競馬を舞台にした作品。東京国際映画祭でグランプリなどを獲得し、鳴り物入りで上映となった割には、客足はいまひとつ。まあ、嫌われ松子やダヴィンチやってるから仕方ないけど。地味と言えば地味だが、道産子の馬たちがソリをひいて戦うレースシーンは圧巻。何かと色眼鏡で見てしまう小泉今日子の役柄もいいが、やっぱり調教師役の佐藤浩市がいい。実年齢よりもいくらか上であろう役柄をきっちりとこなしている。終わり方には賛否両論あろうが、私は時間が経つにつれ、あれでもいいのか、いやむしろ、ああ終わらなければならないのか、という気がしてきた。それが「願い」というものだろう。まあ観てください。(6/11)
▽富弘美術館@群馬県みどり市
印度哲学研究室の旅行で足利~足尾と回ったのだが、その途中に急遽寄ることになった。「トミヒロビジュツカンに行きます」と聞いて、「トミヒロってどこの地名やろ?」と思ってしまった。まさかあの星野富弘だとは。
群馬県勢多郡東村、現みどり市が彼の出身地である。体育教師であった彼は1970年に頸椎を損傷し、手足の自由を失う。そこから生まれた「口」で筆をくわえるという技術。「愛、深き淵より。」をはじめとする詩画集はミリオンセラーにもなったのでご存じの方も多いだろう。
私の家では、母が買った彼の本が並んでいたのを覚えている。美術館に入る直前に、私が何歳の頃だったかは覚えていないが、おもむろに彼の本を本棚から取り出した母が、星野富弘その人について熱く語っていたシーンが脳裏に蘇った。記憶ってすばらしい。
と、言うと私も彼のファンだったかのようだが、実はちゃんと星野さんの作品を見るのはこれが初めてだった。一見すると相田みつをのような、メッセージ性が少し鼻につく詩かもしれない。しかしそれが、美しい花々、ときに野山の景色と共に並ぶと、それは「生きている」歓び以外の何でもない。
富弘作品を評価するとき、どうしても彼の境遇を考えてしまい、なかなか作品を単独で評することは難しい(それはある種ポストモダン的な批評なのかもしれんが)。確かに、私が言っても説得力ないよなぁ、という詩もあると思うが、なかなかどうして、絵がなくても、彼の背景を知らなくても、詩だけで魅せてくれる作品もいくつか存在したように思う。滞在時間は短かったし、研究室の他の人たちはそんなに心打たれることもなくこの美術館を後にしたのだろうが、私はひとり絵葉書を買い、母へ手紙を出した。(5/26)
http://www.tomihiro.jp/
▽映画『ヨコハマメリー』(中村高寛監督)@池袋東急
高校の同級生Kが東京に遊びに来たので、一緒に行った。普通の人なら誰かを誘って一緒に行くような映画ではないが、私は普通ではないので仕方ない。
この映画の存在は、ライター松沢呉一さんのメールマガジン「マッツ・ザ・ワールド」で知った。年1万円にそぐわぬものすごい配信量のメルマガで、私は半分ぐらい読み流している不真面目な読者なのだが、そこでこの映画の紹介が流れたのだ。昭和20年代、街に立ち続けた米兵専門の街娼、いわゆる「洋パン」。メリーさんはそのひとりである。
松沢さんは「試写は観るべきではなかった。つくづくそう思いました。誰もいない映画館で一人で観て泣き続けるべきでした」(第611号より引用)と絶賛しているのだが、ドキュメンタリー慣れしていない私にとっても、息つく暇を与えないすごい映画だった。
現在よく語られる「貧困のためにやむなく街頭に立った」という言説だけでは、到底ひとくくりにできないような「闘い」。顔を白く塗り、街に立ち続けたメリーさんの孤独。わずかながらいる、それを見守る人々。私が思いを馳せる昭和20年代は想像の域を出ないけれども、そこには「生きる」ということへの凄まじいまでの実感があったのではないか。
孤高、という言葉はメリーさんのためにあるのではないかと思った。ラストに登場するメリーさんの姿に、気高い美しさを感じたのは私だけではないだろう。(5/15)
http://www.yokohamamary.com/
池袋東急で26日まで。テアトル新宿で公開中。テアトル梅田でもあす5/20から。なお、テアトル新宿では5/26に松沢呉一さんと中村高寛監督のトークライブあり。
とにかく昨日観た芝居で「生きててよかった!」と思ったので、興奮さめやらぬまま、たまっていたレビューも書いてしまう。
▽映画『立喰師列伝』(押井守監督)@渋谷シネクイント
『寝ずの番』を観に行ったときに予告編が面白そうだったので、その翌日に突撃!したのだが、うーん……。これはちょっといただけない。世界初のスーパーライヴアニメーションというのもなんか違和感あるし、押井作品にたびたび登場してきた「立喰師」を使ってもうひとつの昭和史を語る、という作品の構成自体が苦しいのではないか。ストーリーがつながっていなくて、見ていてしんどかった。ごめんなさい。(4/24)
http://www.tachiguishi.com/top.html
▽Aya Takano, Solo Show 「都会犬」@渋谷PARCOミュージアム
立喰師列伝の上映まで時間があったので、下の階でやっていたタカノ綾の個展を見ていた。タカノ綾、と言われても誰やねん?ってなるかもしれんけど、絵を見たら半分ぐらいの人は知ってるんじゃないか。好き嫌いは分かれるだろうが、「女」という性をもたない「少女」の残忍さのようなものを、かわいいイラストで表現するというのは僕は結構好き。会場のレイアウトも凝っていて満足。映画だけだと不完全燃焼に終わるところであった。(4/24)
http://www.kaikaikiki.co.jp/exhibition/ee_list/aya_takano_solo_show/
▽芝居『スーパーヒーローイズム』(衝突安全ボディー)@池袋シアターグリーンエリア171
信じられないぐらい良かった、と書くと失礼かもしれないけど、これは今年の最終的なマイベスト3に確実に残る作品。衝突安全ボディーの芝居はとにかく歌と踊りのミュージカルベースな現代劇なのだが、今回はスーパーマーケットを舞台にやれロックやれヒップホップと何でもありの歌合戦(なんであんなにみんなして歌がうまいの??)。劇中のちょっとした笑いが今まで以上に会場のウケを誘っていたし、ストーリー最後の定型からの逸脱が絶妙。ラブライブ・下崎紘史さんや劇団コーヒー牛乳・石黒圭一郎さんをはじめとする客演の方々のキャスティングもぴったりで、久々に「もう1回見たい!!」と思わせる芝居でありました。(5/8)
http://shoutotsu.com/
サークルの後輩連中と優雅な日曜日を過ごした。
▽映画『寝ずの番』(マキノ雅彦監督)@シネスイッチ銀座
俳優・津川雅彦の第1回監督作品。むしろ中島らもの同名作品の映画化という側面は忘れられているようで、客層は津川ファンの中高年ばかりだった。落語家の葬式後の夜、思い出話をしながら酒を飲むという設定。私は原作を読んでいないのだが、ほぼ同じ構成らしい。途中間延びしている感もあるが、監督の暖かい眼差しが伝わる作品であると思う。最後の春歌応酬は忘れられた粋を思い出させる。どうしてエロが粋な文化でなくなったのだろうか…。
http://moviessearch.yahoo.co.jp/detail?ty=mv&id=323453
▽「世界で最も美しい本1991-2005 展」@トッパン印刷博物館
文京区の凸版印刷本社にある博物館の企画展、最終日でした。ここは本展もなかなかすごいのだが、この1階P&Pギャラリーの展示も良かった。ドイツで毎年開催される装丁コンクールの優秀作品を、実際に手にとって眺めることができるというもの。タイポグラフィには昔からそこそこ関心があったのだが、日本語はまだまだかなぁ、という印象はある。デザインやレイアウトなどは各国共通の精神性のようなものがあろうが、文字の組版そのものは、もっと工夫できる。いろんな文字の種類があるだけに、この世界はまだまだ発展の余地があるのではないか。もっとも、英語圏主導のネット上では当分期待できないが。
http://www.printing-museum.org/jp/index.html
笑われるのは比較的簡単で私などが得意とするところだが、笑わせるというのは本当に難しい。笑わせようとする人々を心から尊敬して見てしまうので、自らが笑うタイミングを逃すことが多い。
▽お笑いライブ『沈没コントライブ』(楽珍トリオvsキャラメルクラッチ)@新宿Live Freak
ワハハ本舗所属の楽珍トリオのライブに行ってきた。今回は女性トリオ、キャラメルクラッチとのユニットライブ。芝居を観る感じで真剣に見入っていると、前述のように私自身が笑うタイミングを逃してしまっていた。もう少し「笑うぞ!!」モードで見たほうがよかったか…。
終演後ライブハウス内で打ち上げ&反省会があり、ワハハ本舗の喰始(たべ・はじめ)社長が「どうやって笑いは作り出されるか」について懇切丁寧に解説くださったのがとても参考になった。今後の一発芸に応用を…。
http://www.h6.dion.ne.jp/~ha-gen/
▽落語『池袋演芸場4月上席』@池袋演芸場
学割で夜の部1500円。いつも思うが、こんなにコストパフォーマンスの良い芸術鑑賞は落語以外にないと思う。三遊亭天どんの反則技のような噺から始まり、桃月庵白酒、三遊亭萬窓、三遊亭歌武蔵、そして柳家喬太郎。途中に入る柳家紫文の枯れきったシュールな芸、ロケット団の漫才もなかなか、仲入り後は柳亭市馬の独壇場。ビール飲みながら満足、満足である。
http://www.ike-en.com/
「劇薬中毒」は芝居やライブイベントなどのレビューです。
就職活動の最中で遊ぶ暇など一時もない、というのはイヤだったので、結構普通に春休みを過ごしていたように思う。むしろ学校があった頃より暇があった。バイトは休んでいるし、学校もなければサークルに出かけることも少ない。就職活動はボチボチ。ということで3月の芸術生活を振り返る。
▽映画『好きだ、』(石川寛監督)@渋谷アミューズCQN
宮崎あおいと瑛太の17年後が永作博美と西島秀俊。宮崎~永作ラインは結構ありそうな感じなんだが、瑛太が高校生役ってのはやや無理がある。個人的に西島秀俊が大好きで彼の出演作はよく観るのだが、そういう特殊な嗜好でもなければ特にお勧めできる映画ではない。今度のNHKテレビ小説『純情きらり』にも宮崎&西島は出演しており、こちらに期待したい。うむ。
http://www.su-ki-da.jp/
▽「東京-ベルリン/ベルリン-東京展」@森美術館
いろいろ理由があって2回も行ってしまった。森美術館は展望台のついでに入ったが最後、圧倒的な広さ(長さ?)に大抵のカップルは疲れてしまうのだが、今回も感想は同じである。まあ、マリオみたいで楽しい気もするが。最後のあたりにあった、マイケル・ジャクソンのファンがアルバム『スリラー』の曲をひたすら歌い続けるアートがいちばん印象的であった。
http://www.mori.art.museum/html/jp/index.html
▽芝居『Windows5000』(ヨーロッパ企画)@新宿シアタートップス
昨年の『サマータイムマシン・ブルース』の映画化の影響で、チケットが取りにくくて苦労いたしました。とても笑えるんだが、ヨーロッパ節満開という感じで、ある種水戸黄門化していかないかと心配している。小ネタ満載のヨーロッパ企画の芝居は「どこで終わるか」にいつも苦労している気がするが、今回はまあまあ。とは言っても上記の「好きだ、」よりはずっとお勧めですよ。
http://www.europe-kikaku.com/
▽芝居『不肖ノ使徒タチ』(演劇企画ミルク寺)@中野 劇場MOMO
久々にミルク寺。前回見逃したし、最近休養気味だったので「あ、そういえば全員死ぬんだった!」ということを終盤まで忘れていた。改めて観ると、舞台美術の凝り方はなかなかのものだし、キャストも溌剌としていて、今までで一番よかったように思う。「難しいなぁ、ミルク寺は…」というイメージを覆す好作品。次回に更なる期待。
http://www.milkdera.net/
▽ダンス『LINK特別公演』(筑波大付属高ダンス部OG)@ムーブ町屋
友達が出演していて、毎年誘ってもらってるダンス公演。今年は学校から離れてホールでの開催。やっぱり「ハコ」というのは重要だと再確認した。照明などの舞台演出を効果的にするという点で、やはり劇場というのは圧倒的である。細かいことを言えば、階段と座席がやたら歩くと音が鳴って気になったのだが、それはまあいい。OGが集まって毎年続けているということも素晴らしいことだと思う。見習えキノシタ。
http://www.geocities.jp/tsukubadancelink/